ゴミ屋敷や汚部屋の住人は施設に強制収容すべき

医療の分野では、患者の自己決定権が最優先される。

そのように教育される。

しかし、例外がある。

精神病患者における措置入院制度だ。

措置入院 - Wikipedia

資産管理については、成年後見制度がある。

成年後見制度 - Wikipedia

どちらも、本人に判断能力がない場合は、自己決定権を剥奪し、周囲が代わって判断することが、本人のためであるという発想なのだ。

障害者や高齢者の自宅療養でも、似たような側面がある。

彼らに「どうしたいか」を尋ねると、ほとんど全員が「自宅で暮らしたい」と言うのだが、その「自宅」とは、99%ぐらいは、ゴミ屋敷か汚部屋なのである。

汚いだけではなくて、冷暖房も給湯も照明も上下水道も劣悪であり、場合によっては電気ガスすら供給されていないことがある。健康に悪いことは明白だ。

簡易宿泊所の方がよほど住みやすいように自分には思われる。

あるいは、老人介護施設の方がマシなのである。

「どんなに汚くて住みにくくても、本人が望んでいるんだからそれでいいのだ」と考えて、放置するのはむしろ無責任だろう。

ここは、パターナリズムが発揮されるべき状況である。本人に判断能力がないのに、彼らの「意思」に任せて、崩れかけた汚部屋に放置しておくのはむしろ虐待である。

私は、劣悪な環境に住んでいる人は、施設に強制収容すべきだと思う。自殺を放置することが許されないように、劣悪な住環境に住み続けることも放置してはいけない。