格安スマホの件で、情報弱者が、携帯キャリヤやスマホ製造会社に、余分に金をむしり取られている情況が明らかになってきたが、医療も同様である。
一般内科の定期診療、慢性疼痛のための整形外科治療、ピル(アフターピル)の処方。これらはすべて医療機関を受診する必要はない。同じ薬を定期的に処方してもらうだけなんだから、処方内容が確定していれば、通信販売でいいのだ。
血液、尿の検査も、自分で採取した検体の郵送で代用できる。
しかし、自己医療は、情報弱者には普及しない。かれらはほんの少しの手間を嫌って、膨大な金を払い続ける。
格安スマホが、圧倒的価格競争力にもかかわらず、普及率が20%しかないように、これらのセルフメディケーションやセルフチェックも、一部の情報強者にしか普及しないだろう。
私は、情報弱者に医療サービスを提供することを本業としている。彼らを批判するつもりはない。情報を評価する能力がないなら、医療者がそれを代行するしかないだろう。
ただし、まだ通信販売では手に入らないものがある。
1と2は、悪用の危険があるから、自由に売らせない理由があると思うが、3は販売規制には意味がないだろう。妊娠検査キットをAmazonに売らせて、インフル検査キットを売らせない理由がない。