コメディカルすべてに言えるのだが、養成費用(学費+教育年限中の機会費用)は30年前の2倍から3倍にもなっている。ところが、所得は同じか下がっているのである。
これでは、当然、奨学金は返済できないし、学費を出す親も苦しくなる一方である。
費用が上がる理由は、養成課程を決めるのが、養成学科の教員だからだ。
彼らは、「職能に見合った教育」なんてどうでもよくて、年限を伸ばして、学費をたくさん取り、教員ポストが増えればそれでいい。自分たちが、すでに不要になっているなんてことは口が裂けても言えなくて、内容を無意味に増やして、教育年限を延長し、学費を増やすことばかり考えている。
専門学校と四年生大学課程を選べる多くのコメディカルはまだましな方である。
薬学部は一律6年にしてしまったので、学費は高騰し、「薬剤師の子が薬剤師になれない」という笑えない状況に陥っている。
薬剤師なんてもう不要なのかもしれないが。
医師の処方を電子カルテで自動チェックする程度のことは、自動車の無人運転よりは技術的には簡単なことだ。政府が自動化に金をかける気がないだけだ。