SIMロックフリー論争を振り返る

念の為、SIMロック解除論について再論する – 松本徹三 – アゴラ

そもそも、SIMロックを解除しろ、いや、したくないという話の発端は、欧州諸国ではSIMカードを入れ替えるだけで、端末乗り換えができるのに、日本は通信契約と端末とがバンドルされていて、自由に乗り換えできないことは不便だという話だ。

松本徹三氏は、通信契約と端末販売の分離提案に対して、

  1. 日本の通信料金は高くない
  2. ワンストップサポート(店舗で全部やってくれる)は消費者の利益だ
  3. 高い端末を分割支払いで買えるんだから消費者の利益になっている
  4. ロックを解除したら端末販売価格が高くなってしまう

という理由で反論したのだが、MVNO各社は、

  1. 店舗を作らず、カスタマサポートの手間賃を削り、データ通信量や通信速度を犠牲にして通信料金を激安にした。情報弱者は相手にしない。
  2. 届いたらすぐに使える、SIMと端末のセット販売をして、消費者の手間を減らした。ロックは解除されているので、後から端末乗り換えもできる。
  3. ASUSHuaweiが高性能低価格の端末を発売したので、分割販売なしで一括で買える。

以上の対策で対応した。

わずか3社の寡占市場では、通信料金も端末も、過剰サービス高価格になっていたのです。