初期研修のころに、周囲から言われたのは、
「わからないことは周囲に聞きなさい。少しくらい馬鹿にされてもいい。知りもしないことを知ったかぶってやって、後から非難されるよりもずっとましである」
ということでした。
まったくそのとおりだと思ったので、後期研修で実践してみたら、ひどく怒られた。
当直中に、薬の適切な用量がわからなかったので、同じく当直中の外科医に聞きに行ったら、後日、内科のカンファで、机を拳で叩かれて怒鳴られた。
1.「外科に聞いたら、内科では患者を診れないということになるじゃないか」
2.「相手は君よりもずっと経験年数が上なのに、聞くとは失礼じゃないか」
1は、なんとなくメンツのことなんだなということで理解できるが、2はわからない。経験年数が上でモノを知っていそうだから聞くわけで、自分より新米だったら聞く意味がない。
このできごとは、私のトラウマになった。
今でも、理不尽だと思っているのだが、誰か、なぜ怒られたのかを解説してもらえないだろうか。