今年2月に勃発したロシアウクライナ戦争では、大使館に千羽鶴を送りつける人たちがいて、その処置に困ったらしい。
ウクライナに同情するなら寄付をすればいいのに、千羽鶴を折ってしまうのだ。
Amazonでは下記のような商品まで売られている。
千つながりで思い出すのは千人針だ。
千人針と千羽鶴とは、同根だと思っている。
何か善意でしてあげたいことがあるが、自分には何のリソースもないときに、手先の作業で何かをした気分になるということだ。
そして、現代の千羽鶴とは、ベルマークとエコキャップだ。
ベルマークには協賛企業があって、交換で金がもらえるので、一縷の意味はあるが、エコキャップはポリエチレンキャップという、トン単位でないとほとんど価値がない再生プラ原料を集めて浄財を寄付するというもので、そのナンセンスさにめまいがする。
災害がおきるたびに、古着を被災地に送りつけて、迷惑になっているが、凝りもせずに毎回やる人がいる。
「千羽鶴・古着・生鮮食品は要りません」 被災地が困る「ありがた迷惑」な物とは: J-CAST ニュース【全文表示】
また、災害がないときにも、どうしても古着を有効利用したいらしくて、古着の寄付をしたがる人がいる。
ポリオ生ワクチンは1人分18円なので、古着一着で2.2円にしかなっていない。
古着を100着集めて送っても、220円である。
そんな手間ひまをかけるなら、古着は可燃ごみとして回収に出して、コンビニの店頭の募金箱に小銭を放り込んだ方がマシではないか。
金を払いたくないのである。
金を払わないためならば、いくら手間をかけてもかまわないと思っている。