実家で酢飯を作るときには、私は団扇で扇ぐ係だった。
水分を飛ばすということの意味はわかるのだが、団扇である必要はなくて、扇風機で十分だっただろう。買う必要はない。扇風機はいくつも家に転がっていたのだから。
「酢飯を扇ぐのは団扇でないといけない」
と思い込んでいるから、団扇を使っていただけだった。
最近の扇風機は手持ち電池式まである。リチウム電池の発明で、電池容量が向上したので、こういうものがつくれるようになった。
手作業を機械に置き換える、専門職に金を払ってやってもらう、完成品を買ってくるなど、総コストを節約し、生活水準を向上させるアイディアはいくらもあるだろう。