2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

歴史はおもしろくない「陰謀の日本中世史」

陰謀の日本中世史 (角川新書) 「応仁の乱」でヒットを飛ばした歴史学者の呉座氏が、中世日本における政変にまつわる俗説を逐一検討し、歴史学会における通説と俗説との違いの原因を考察した。 要約すれば、「歴史はおもしろくないことを受け入れよ」というこ…

NISA、iDeCo、ふるさと納税、全部無駄

投資初心者向け記事に、NISAとiDeCoとふるさと納税が得だというような話が多いが、どれもやらなくていい。 メリットの割に手間がかかるからだ。 NISAは、そもそも利益が出なければ非課税の意味がない。 毎年120万円の投資によるリターンは、分散投資で勝ち負…

金があるからこそ、貧困で苦しむ

山本おさむ「どんぐりの家それから」の場面。 障害者授産施設の利用料金が改訂され、今までは少ないながらも金を稼いでいる立場だったのに、作業所に行くとむしろ金をとられることになり、作業所利用者がいなくなり、障害者の社会参加ができなくなるという話…

保険に加入すれば、老後は更に貧困になる

医療業界では周知の事実だが、民間医療保険は無駄である。 公的医療保険によって、治療費はほぼ賄ってもらえて、窓口負担は大したことはない。病気で貧困になるのは、治療費が高いからではなくて、病気で働けなくなり、所得がなくなるからだ。 治療費の補償…

移植ドナーに金を払え

kaigyou-turezure.hatenablog.jp この問題って、医学部入試小論文の頻出テーマなんだけど、30年前から何の進歩もしてない。 臓器移植ドナー(故人)の家族に対して、金を払わないから、ドナーは増えないし、家族も消極的になるんだよ。 金は取引コストを激減…

知ってる職業だと親は許す

薬剤師になりたがる子どもを止める親はほとんどいないけど、そこに寛容な人だって子どもが高校中退してYouTuberになりたいと言い始めたら止めるのがほとんどで所詮は程度の差。子どもの夢は応援したいと言ってる親も自分の中のラインを超えたら実際には止め…

いつか死ぬとはいえ、今はまだ生きている

レダ (1983年) 作者: 栗本薫 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1983/04 メディア: ? この商品を含むブログ (1件) を見る これは僕が高校生のときに読んだハードカヴァーのヴァージョン。 人類全体が生殖能力を失い、過去の凍結配偶子からの「再生」をして…

街金の債権回収方法

ナニワ金融道 1 作者: 青木雄二 出版社/メーカー: CoMax 発売日: 2015/11/05 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (6件) を見る 青木雄二(故人)の初連載作品にして最後の作品となったナニ金は、緻密な実務描写で、マンガ界に衝撃をもたらした。 それ…

もうすぐ消滅する国で

レダ 1 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 栗本薫 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2017/03/31 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 2009年に逝去された作家、栗本薫が、1981年にSFマガジンで連載した小説。私は高校生のころに、ハードカバーの単行本で…