金があるからこそ、貧困で苦しむ

山本おさむ「どんぐりの家それから」の場面。

障害者授産施設の利用料金が改訂され、今までは少ないながらも金を稼いでいる立場だったのに、作業所に行くとむしろ金をとられることになり、作業所利用者がいなくなり、障害者の社会参加ができなくなるという話です。

気になったのは、親は、娘の障害年金を使わずに数百万円も貯めこんでいて、それには手を付けずに、貧困生活を送ることを当然と考えていることです。

「資産」があるから、生活保護も、障害者施設利用料金の軽減措置も受けられない。

似たようなことは老人世帯にもあり、「葬式代」と称して貯めこんでいる金が何百万円かあって、それを吐き出せないから、生活保護は受けられず、貧困で苦しんでいる。

後期高齢者医療保険も、資産で自己負担額が変わる構造になっていて、マイナンバーで串刺し集計が可能になることを考慮すると、こういう人は今後増えるだろう。

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どんぐりの家それから