阪神淡路大震災の人的被害拡大の原因は火災ではない

大事なことだから二度書くよ。

NHKによる死体検案書の分析によると、地震当日に死亡した5036人の76%に当たる3842人は地震から1時間以内に死亡しており、このうちの9割が圧迫死(圧死、窒息死など)だった[22]。多くは木造家屋が倒壊し、家屋の下敷きになって即死したとみられる。特に1階で就寝中に圧死した人が多かった。

2階建て木造住宅の場合、「(屋根瓦と2階の重みで)1階の柱が折れて潰れるケース」が多かったが、建物が倒壊しても2階の場合は生存のスペースが残りやすく、死者は少なかった。

死者の90% 程度は圧死とされている[23]。また、死亡に至るまでの時間も短かった。遺体を検案した監察医のまとめでは、神戸市内の死者約2456人のうち、建物倒壊から約15分後までに亡くなった人が2221人と92%にも上り、圧死・窒息死で「即死」した人が大半を占めた[24]サンデー毎日による調査では、分析対象とした247人のうち、47人が建物の下敷きになる一方、家具の下敷きは2人のみだった[25]

死者のうち、20代が30代よりも200人近く多く、年齢階層ごとに死者数が増える東日本大震災と異なった様相を呈している[26]。20代が多かった理由としては大学が多い神戸市灘区などで高齢者と同様、文化住宅など木造アパートに住んでいた学生が、倒壊したアパートの下敷きになったケースが多いとみられている[27]。31大学111人が死亡し、特に、神戸大学では学生39人、教職員2人の大学関係最多の死者を出した[28][29]

 阪神・淡路大震災 - Wikipedia

火災の映像が延々と中継され、消火活動に関心が集まったので、いかにも、火災が被害の原因であるかのように言われている。

もちろん、火災がすぐ消し止められていれば、家屋の被害は少なかったかもしれない。倒壊しなくても火災で失われた建物は多い。

しかし、火災と人的被害とはあまり関係がない。火災による死者は大して多くなかったのだ。

7割の人は、建物が倒壊して死んだんだよ。木造モルタル築40年なんて代物が、被災地には多くあったのだ。戦前の文化住宅もあった。

ライフラインが崩壊して、消火活動がうまくいかず、ヘリが必要だとか、自衛隊の出動が円滑じゃなかったとか、米軍の支援を断ったのは官僚の判断ミスだとか、いろいろ言われているが、些細な問題だ。