UHF帯域の大半は使われていない

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UHF帯域割当

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情報量が多い上に、回折して障害物にも強いUHF帯域は、経済価値が高いから、限界まで使われていると思われているが、そうではない。

この図で見ると、大半が空白(ホワイトスペース)となっている。

こうなってしまった原因は、アナログ放送における混線を避けるため、隣接区域のUHFバンドには同じ帯域を割り当てず、飛び飛びにしたことが原因だ。昔のアナログテレビのチャンネル番号がとびとびになっていたことを憶えているとわかりやすい。

ところが、現在の地上デジタル放送規格には、混線を避ける機能が仕様として含まれているので、こんな飛び飛び割当は必要がなくて、下段のように詰め込むことができる。受信機の変更は不要で、放送局が、わずかな設備投資をするだけでいい。

電波帯域問題とは、テレビ局の既得権益を壊すことだと思われているし、それは好ましいことだが、テレビ局に譲歩して、既得権を保護しながらでも、帯域開放は可能なのだ。