「古代戦士ハニワット」理屈よりも、まず戦え!

 下記の漫画を見つけてkindleで読んでみた。

2020年代、日本各地では、古代に作られた巨大土偶(ドグーン)が復活して暴れる事件が続発していた。

日本政府は神道学科内に特殊祭祀専攻課程を設けて、スタッフを教育養成し、かつ、対抗兵器の開発を行った。それが、表紙の埴輪人(ハニワット)である。

敵が2.5mという、巨大というには少し小さめなのに対応して、ハニワットも2mくらいの身長しかない。戦闘要員は、ハニワットに「憑依」するか、あるいは「変身」するのである。巨大ロボットというより、仮面ライダーである。

これだけおもしろそうな設定を用意して、冒頭ではハニワットとドグーンががっぷり四つに組み合う場面まで出てくるのに、一向にその先が描かれない。

神道系の読みにくい用語満載の設定説明がダラダラと続くので、もう単行本3巻でお腹いっぱいである。

悪と戦うヒーローは、ゴタクを並べる前に、敵とプロレスをやってみせてナンボじゃないのかね。エヴァンゲリオンだって、最初の2話を使って、たっぷりと戦って見せたじゃないか。