ミリオタが好きなものの一つが、対空戦車である。
装甲部隊の天敵である対地攻撃機や対戦車ヘリを、対空戦車が高射機関砲でバッタバッタと撃ち落とす姿は、大戦末期のドイツですらほとんどなかったのだが、妄想としてはおもしろい。
世界最強の米軍なら、さぞやすごい対空戦車を持っているに違いない!と一般人は思うのだが、存在しない。
常に圧倒的制空権下で戦う米陸軍には、対空火力など要らないからである。
レーダーと連動して、他の車両とデータリンクしながら、対空射撃をするような複雑で高価な戦闘車両は不要なのだ。
途上国では高価すぎるし、操作や整備にも高度人材が要るから装備できない。
だから、対空戦車を持っているのは、欧州諸国家やロシア軍みたいな微妙な軍隊だけだ。
もちろん、自衛隊も持っている。