骨は火葬場が処分している

0葬 ――あっさり死ぬ

地域によって、骨をどれだけ骨壷に入れるかは違う。

火葬の燃えカスをすべて骨壷に入れるのは東日本だけで、他の地域では、頸骨の部分をつまんで骨壷に入れて、残りの骨は火葬場が捨ててしまう。

首都圏の人々が、骨壷の安置費用で困っているのは、骨壷が大きすぎるからだ。

島田裕巳氏は、さらに話を推し進めて、「骨は遺族が回収せず、全部、火葬場で捨ててよい」と考える。骨壷なんかどうでもいいじゃないかという。

すでに骨の大半を火葬場が処分しているのだから、骨壷に入れた骨だけを大切に扱う理由はどこにもない。

位牌があれば、供養の儀式はできるのだから、費用をかけて骨を保管する必要はない。