情報漏えい犯を見つける方法

バーサーカー 星のオルフェ (ハヤカワ文庫SF)

この小説に登場する本（電子データ）の違法コピーを防ぐ方法がおもしろい。

出版社としては、断固として違法コピーは防がねばならないが、デジタルデータのコピーは完全には防げない。このため、「本」には、違法コピーをした犯人をみつけて、後から損害賠償請求するためのカラクリが仕込まれている。

データごとに、ユニークな「ノイズ」を入れておくのである。違法コピーを見つけたら、ノイズを分析して、購入者を割り出す。

これは、カルテ漏洩を防ぐ手段にも使える。表示するたびに、ユニークなノイズを入れておけば、違法コピーされたら、カルテを開けた人間が誰だかわかる。