「釣りキチ三平」に自然保護の理屈はいらない

釣りキチ三平が復活したことすら知らなかったが、kindleで買えるようになっていたので、買ってみた。

絶滅したとされる幻の魚「クニマス」を探し、復活させる物語だ。

クニマスが絶滅するくだりとか、近縁種の分類鑑別などの説明が多くて、ウンザリした。魚紳さんが、「キン肉マン」におけるロビンマスクテリーマンのような説明キャラとなってしまっている。

かつての「釣りキチ三平」は、ただ無心に釣りを楽しむ自然派の少年だったし、それで十分だった。

魚の居場所を探し、釣具やエサを工夫し、仕掛けを投げ込んで、アタリを感じたら合わせて、釣り上げた魚を見て大喜びする。

三平は矢口高雄の釣り趣味が乗り移ったキャラだった。

自然保護なんて、後からつけくわわった理屈だ。