医学教育におけるPBL-tutorialはなぜ失敗したか

私が医学部に在学中のころ、PBL-Tutorialが流行っていた。

臨床知識を頭ごなしに教えるのではなくて、臨床課題を出して、その解決方法を考え、調べながら、知識を頭に入れようというものだ。

小中学校では反転授業とか、法科大学院ではソクラテスメソッドと言われているものに近い。

単に知識を頭に入れるだけでは活用ができないのは事実だから、演習が必要である。ところが、医学部学生は、医師国家試験の問題集を解きながら、演習をやっているのである。

結局、PBL-Tutorialとは、屋上屋を重ねるみたいなもので、必要がなかった。