リノコートパウダースプレーは、吸ったかどうだかわからない

鼻炎用のステロイド噴霧剤は、手押しポンプで、霧状のスプレーを出す製品が圧倒的多数だったのだが、パウダースプレーが発売されたというので処方してもらった。

帝人ファーマ リノコートパウダースプレー 60噴霧

https://medical.teijin-pharma.co.jp/iyaku/product/rc/index.html

こちらの方が効き目がいいとかいう話はメーカーに書いてあるが、実際に使ってみると、違和感が強い。

「噴霧」→「充填」とダイヤルを回して、叩いて粉を充填して、再び「噴霧」に戻して、鼻腔に入れて、容器を押してパウダーを鼻腔に噴霧するという動作がわかりにくい。しかも、パウダーが微量だから、本当に鼻に入ったのかどうかがわからない。

従来型の霧のスプレーの方が、実際に鼻に入ったことが感覚でわかって安心だ。

この手の製品は、「確実に服用した感じ」が出ることが重要で、「なんだかよくわからない」のでは患者は不安になって、使いたがらない。

喘息吸入薬も、霧スプレーは感覚でわかるし、パウダースプレーは、吸い込むと、かすかな味や匂いがして、吸ったことがわかる。

私がこの製品を開発するなら、パウダーに香料を混ぜて、微量の匂いをつけると思う。

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リノコート