データの再利用

わたしたちは、納税や福祉給付のたびに、銀行口座情報を紙に書いて提出し、公務員が銀行口座を登録している。

「銀行口座情報を登録する」という作業に、国民と公務員の膨大な人件費が使われている。

こんなものは、1回で済ませるべきだ。毎回、登録するのは無駄でしかない。

 情報工学の大原則は、「データの再利用」である。

情報はモノと違い、使っても消耗しない。無制限に使える。だから、ソフトウェアやデータを作成するときには、再利用しやすいようにシステムを設計する

政府が社会保障口座を一元的に管理すれば、口座の登録は1回で済む。銀行が倒産したり吸収合併されても、口座情報を引き継ぐことはできるだろう。

徴税の際は、納税者に金額を知らせるだけでよく、期日までに入金しておけば、自動引落にできる。

福祉給付でも、金額を知らせるだけでよい。