カバチタレ!DV家庭の恐怖

 「ナニワ金融道」を書いた青木雄二(故人)のアシスタントが、同じ作風で、行政書士の活躍を描いた作品。

弁護士からは、「行政書士による非弁活動だろ!弁護士法違反だ」というツッコミがレビューに書き込まれているが、行政書士だろうが弁護士だろうが、一般人にはどうでもいい。

6巻の白眉は、DV夫婦を離婚させるエピソードだ。

昼は喫茶店をやっている仲良し夫婦なのだが、夜は地獄である。

夫が妻を殴る蹴るしているので、妻は家事育児などしている余裕がなくて、自宅は荒れ、子供はニグレクトされている。

これが、青木雄二風のこってりした絵柄で、細かく描かれるのだから、たまらなく怖い。

私は青木雄二とその弟子たちの作品は、恐怖マンガだと思う。

日常に近いところにある多重債務やDVの方が、楳図かずおの漫画よりも怖い。