それ写経ですか?

自宅周辺のマックに入ってみたら、店内はノート広げて勉強している中高生でいっぱいだった。

さすがは都会だ。少なくとも他人の勉強を邪魔して回るヤンキーがいない。

私の生まれ育った土地だと、電車の中で参考書を読んでいても、沿線の底辺高校のヤンキーに、

「お前、何やってんだ?」

「テストが近いのか?」

「格好つけてんじゃねえよ」

とかいって絡まれるのである。

まあ、それはそれとして、隣の席の女子高生をチラチラのぞき見していたら(不審者です。すいません)、英語の例文がノートに1行おきに書き写してあって、しかも、赤ペンで注釈が入っている。そのままリーディングの参考書として使えそうである。

しかし、これって労力の割には何の意味もない。

女子生徒に多いのだが、「ノートをとる」と、小学生の頃は教師に受けが良いし、おせっかいにもノート検査をする教師までいて、「きれいなノートを作る」ことが、勉強だと勘違いさせられることがある。

違うのである。

ノートを取る必要があるのは、書き留めて後で復習する必要がある場合で、教科書の内容をそのまま教師が解説しているんだったら、ノートを取る必要はない。そもそも教師の話を聞く必要すらなくて、勝手に勉強していればいい。

態度がいいと、評価されて、内申点にも加算される世界だったら、態度だけで渡っていけるのだが、残念ながら、態度で世渡りできるのは高校までなのである。