肺がん見落としで医療訴訟

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河北健診クリニック(東京都杉並区)が実施した杉並区肺がん検診で胸部レントゲンの異常所見見逃しがあったために肺がんが悪化したとして、同区在住の70代後半男性が2月28日、クリニックを運営する河北医療財団(理事長:河北博文氏)と同区(区長:田中良氏)に1609万3121円の支払いを求めて東京地裁に提訴した。男性側代理人の梶浦明裕弁護士は「初歩的、重度の見直しがあった」と指摘。財団と区は見落としを認めており男性側は裁判を望んでいなかったが、慰謝料や治療費の仮払いに「治療終了後でないと支払えない」として財団が応じなかったため、提訴に踏み切った。

 単純X線写真による肺がん健診は、ハイリスクグループについては喀痰細胞診と併用し、すべてのグループに二重比較読影をしたときにのみ有効性が認められています。

がん検診ガイドライン 肺がん

現在行われている単純X線撮影による肺がん検診は、死亡率低下には貢献せず、費用を消費するだけなので、中止したほうがいい。