訪問診療は足腰に故障のある医師には向いてない

一般内科が飽和状態なので、訪問診療方面に流れる人が多い。仕事の量も調節可能で、自分の体調や都合に合わせて、シフトは週5日でも週1日でも許される。これで、細く長く医師をやっていこうというのである。

しかし、決定的な問題がある。

足腰に故障があると、続けられないということだ。

自動車ですら入れない場所に独居している人がいくらでもいる。そういうところに、数百メートルくらい歩いて分け入っていかないと、ベッドサイドにはたどり着けない。

患者自宅も、忍者屋敷と見紛うばかりに急で狭い階段しかついてないことがある。

田舎の一軒家ならともかく、都会の商店街の真ん中にそんな家がある。

こういう人こそ、公費で施設入居させるべきで、割高な訪問サービスを公費でやっていいはずがないのだが、政府は断固として続けるつもりらしい。