生活保護は年金よりも財政負担が少ない

「自宅よりも施設の方がコストが高いから自宅生活を支援する」

という政府方針がまったく間違いであることは、ずっと指摘してきたのだが、

生活保護は財政負担が大きいから、年金を支給する」

という話も間違っている。

生活保護には、ミーンズテスト(資力調査)が必須で、資産を処分し、さらに他の所得も使っても、生活費基準額に足らない部分を支給するからだ。

年金は、ただ、加入状況に応じて決まった年金を、本来の所得に上乗せ支給するだけである。

氷河期世代が高齢者になることで生活保護予算が20兆円に膨らむからなんとかしようという話が持ち上がっているのだが、生活保護なら、大した問題ではないのだ。年金で高齢者の生活を支えようとした場合、もっと多くの財政支出が必要になる。