老人ホームが高いと感じる理由

http://orthopedist.blog.jp/archives/2058921.html2058921

よくコメントさせていただいているゆるい整形外科医さんの記事に、「老人ホームが高い」という話があったので、すこし複雑な説明をしてみたい。

老人ホームの料金を調べてみると、月額20-25万円という数字はよく出てきます。

遠方でも僻地でもいいという条件で検索したら、もっと安い施設がたくさんありますが、都市部に住む人が、自分の近隣で入ろうとしたら、月額20万円を超えることは普通です。

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しかし、月額20万円を「高い」と感じるのはおかしい。

私達は、消費支出25万円くらいで生活しています。そういう人が月額20万円の施設に入るなら、介護費用込みだから、むしろ生活費は安くなる。

比較対象が老齢年金だから、老人ホームの料金が高いと感じるのです。

月額20万円も年金もらえる人は、いわゆる「三階建て部分」に相当の金を使った人です。

通常の年金額は、だいたい月額10-15万円くらいです。

すると、生命保険の個人年金にもっと金を突っ込まないといけないのかというと、そうではない。

生命保険会社に金を突っ込むと、途中で引き出せないので、若いときの所得変動に対するバッファにならないのです。

結論だけ言えば、個人年金よりも、貯蓄取り崩しの方がよほどマシです。

年金で足らない金額を貯蓄取り崩しで賄い、長生きした結果、それでも足りなくなったら生活保護申請でいい。不足分は生活保護で補填されます。