他人のウェブの使い方を見ていて驚くのは、Google検索(Yahoo検索)で、いきなり問題解決をしようとしていることだ。
私は、あらかじめ信頼できるサイトをいくつか見つけてあって、そこで調べて、必要なら金を払って相談する。Google検索は最後の手段にしている。
インターネットが普及する前は、なにか、問題解決をしたいことがあって、誰に相談したらいいかわからないと、我々は職業別電話帳(タウンページ)をめくって、そこに広告を出している業種から、相談先を決めたものだった。
法律相談、病院の検索、お見合い相手の調査、自宅の改修、進学先の決定など、ありとあらゆる問題は、タウンページをめくって、電話をかけるだけで、それなりに解決がつくものだった。
Google検索とタウンページではどこが違うのか?
Google検索から先につながるページは、「人気サイト」である。人々が多くアクセスするページにつながるようになっている。だから、正しいかどうかわからないが、多数意見に接することはできる。
タウンページからつながるのは、その業界の専門企業や個人である。相談は有料だが、「専門家」「業界人」が意見をくれる。
もちろん、タウンページで見つけた業者が誠実だとか優秀とは限らない。調査するふりをして金だけを取る探偵会社とか、着手金だけもらってまったく仕事をしない法律事務所もあったようだが、少数派だった。NTTや消費者センターに苦情が集まると、NTTが広告掲載を止めたからだ。悪徳商法は長続きしない。
- グーグル検索
情報の真贋は評価しない。リンク数やアクセス数でページランクが決まる。 - タウンページ
掲載は有料であり、業者の利用にも金がかかるあが、NTTや消費者センターからモニタリングされている
どうみても、タウンページの方が信頼性が高いのだが、大衆はGoogle検索に流れてしまった。人は無料に弱い。もちろん、無料でひっかけた情報の評価は自分でやらねばならない。
私は情報を評価する自信がないから、人に金を払って相談している。