東大なんか入らなきゃよかった 誰も教えてくれなかった不都合な話
ここに書いてあることはほぼ当たっている。
入試難易度的には、東大理系と地方国公立医学部は同程度なので、どちらも入れる。
私は両方とも合格した(年度は違うが)。
数学や物理学や化学の研究者になりたいという、科学マインドに燃える若い人は、当然、前者に入る方がいいのだが(医学部で研究できるのは生物学だけである)、それほど強いモチベーションのある人がどれだけいるだろうか。
いや、いない。
進学校で、常に上位1割くらいにいて、
「おれの数学はちょっとしたものだ」
と思っていても、東大に入ると、たいていがペシャンコになる。
自分よりできる人がゴロゴロいるからだ。
こいつらを倒さないと、アカポスは得られないとわかると、やる気は萎える。*1
自分が「井の中の蛙」だったとわかったら、さっさと東大は辞めるべきである。
東大卒のサラリーマンたちは、相当苦労して、就職後10年くらいで年収800万円くらいを稼ぐのだが、医学部卒だと、800万円は3年目の所得である。
しかも、前者はそこがピークだったりするが、後者は、やる気次第では、年収2000万円を超えるのだ。
ポストに満足しているなら、年収800万円でもいいよ。
しかし、現在のアカポスは、できない学生に、手取り足取りやらせてなんとか卒業させるという、「保育」に近い仕事だ。
企業就職も、製造業が壊滅しつつある状況では、研究というよりも、従来の製品の保守やモデルチェンジに近いことしかできない。
どんなに仕事が詰まらないとしても、年収800万円と2000万円では、後者を選ぶ方がいい。2億円貯めれば、50歳未満でFIRE(早期退職)が可能だ。
アカポスが「保育」なら、俺の仕事は「介護」だけどね。
*1:私の体験は少し違うけどね