2018-12-14から1日間の記事一覧

末期心不全でお看取り予定患者の不整脈

3年目、後期研修医のときのことである。 担当患者は、脳梗塞2回、AMIを1回おこしていて、EF30%未満の末期心不全だった。 当然、不整脈もバリバリである。心臓が断末魔をおこしているのだから、どんな不整脈がおきても不思議はない。 夜勤看護師から、 「モ…

「延命」ではなくて「緩和」

人に特定の言葉遣いを強要して、言語空間を不自由にする例として、こんなことがあった。 末期の老人が自宅で訪問診療を受けていた。 本人は「延命処置を望んでいない」と口では言っているのだが、正確に言えば、「延命させられている」と言われたくないので…

あの人は怠けている

母の話を続けてみたい。 母は経営不振のために、ついに家業を放り出した。担当していた仕事は外部から雇った人に任せて、自分は専業主婦(無職)となったのである。 ところが、これが母は気に入らなかったらしい。 勤務時間の半分ぐらいは、寝ながらワイドシ…

人は劣等感を持っていることがらに敏感になる

生活保護世帯は「貧乏人」という言葉を侮辱だと思う - inoue04のブログ 私はメニエール病の後遺症のため、片側の耳が若干遠い。そのため、周囲が「耳の遠い人」の話をしていると、自分に関係なくても、妙に関心を持ってしまう。自分が話題にならないかと恐れ…

生活保護世帯は「貧乏人」という言葉を侮辱だと思う

すでに脱退してしまったので、例文を取り出せないのだが、mixiの医療関連のグループで、こんなやりとりがあった。 質問者「生活保護って病院に嫌われますか?」 私 「病院にとっては、生活保護でない貧乏人よりも、生活保護の貧乏人の方がずっとましです。お…