「冬物語」で、触れられずに終わった学力格差の原因は、多分、これだと思われる。
- 一斉授業を受けて、授業範囲内での定期試験を受けている限り、能動的な勉強は特に必要がない。一夜漬けの短期記憶だけでどうにかなる。教師が授業中に強制的にやらせる演習や小テストでいくらか頭に入ることもある。
- 大学受験のような「外部試験」となると、授業と試験との間隔は長くなり、かつ、より広範囲の学習をしなくてはならないので、長期記憶を強化しなくてはならない。自主的な反復や演習が不可欠なのだが、誰も強制してはくれない。
- ところが、12年間も一斉授業で慣らされてきた「できないくん」たちは、そのカラクリに気づかない。周囲を見て同じことをしていれば（一斉授業）、地頭は同じなんだからどうにかなると思っている。一斉授業以外で差がつくんだよ。
