大学教育批判の定番とは、
「リベラルアーツはやくたたずだから、実際的に職業に役立つ職業教育をやれ」
というのがある。
旧制高校は、もともと大学教育の予備課程であり、まさにリベラルアーツのためにあった。東大駒場の前身は旧制一高だ。
ところが、高校が大衆化して、大学進学を前提にしなくなると、生徒には、リベラルアーツなどやっている余裕も関心もないので、職業訓練をしろということになった。
それが職業高校だ。
理念はともかく、実態は惨めなものだった。
工業商業農業水産のすべてにおいて、職業教育は役立たずだった。
同じことが、大学でも行われつつある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%B7%E6%A5%AD%E5%A4%A7%E5%AD%A6
職業大学である。
職業高校と同じ失敗を繰り返すつもりらしい。
技能教育よりも、職場体験をやらせた方がいい。
人は、強制的に体験させられないと、職業の存在自体を知らないことがある。放置しておくと、移動度が低下して、失業が増えたり、生産性が低下する。