電子政府への遠い道のり

政府は、要約すれば、税金を徴収して、その金で公益サービスを提供する組織だ。

税は大半が現金だが、サービスは現金のこともあるし、現物のこともある。

だから、金を出し入れすることは政府の機能の根幹なのだが、税務はともかく、現金給付はうまくいっていない。

コロナ不況に関連して給付される10万円の福祉給付、「特別定額給付金」の申請をして、うんざりしてきた。

毎年、確定申告でやっていること(自分の名前と生年月日と住所と銀行口座を紙に書く)をまたやらされた。受け取る方も、それらの情報を手で入力しなくてはならない。

一体、いつになったら、電子政府が作られるのだろう。

税務情報を福祉に流用すれば、それだけで、国民や公務員の手間は半分になる。

必要なのは、政府機関の間での合意だけだ。