未婚率がぐんぐん上がっている

「婚活」症候群 (ディスカヴァー携書)

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年齢別未婚率

30-34の数字をみると、男性の40%、女性の30%ぐらいは生涯未婚になると思う。

山田昌弘の調査だと、今の30代は、未婚を積極的に選択しているのではない。結婚したいと思っているが、結婚できないらしい。

いまだに女性側に、

 「高所得の男性に養ってもらいたい。専業主婦か、せいぜい働くとしても扶養範囲内でのバイト程度」

という職業観がある。しかし、それをかなえられる高所得男性は非常に少ないため、成婚しにくいのである。

女性が男性なみに働き、夫婦の合計所得で生計を回すつもりでいなければ、今後も結婚難は続くのである。

  以上が、山田昌弘の議論である。

しかし、疑問がある。

男性の高所得は、必ずしも能力やハードワークのみによって得られるのではない。

必要なポストを得るために、転勤を厭わない柔軟性によって高所得を得ている部分が大きいのである。

女性が、もしも、男性なみに活発に移動をはじめてしまったら、男女は同居できなくなるのではないか?同居しなかった場合は、通い婚になるが、その場合、育児はどうなるのだろうか?