弁護士業のコスパ

弁護士“余剰”加速、半数が年所得400万円以下…現行司法試験組は“豚バッジ”とバカにされ

 弁護士になるには、平均しておよそ500万~600万円ほど必要だといわれている。法科大学院に入学すれば学費が年間で120万円前後かかり、2年次、3年次となれば、それがかけ算式で増え、合計で平均200万~300万円ほどが必要だ。司法試験予備試験や司法試験自体にも受験手数料がかかる上に、予備試験対策の予備校に通う場合も、また費用がかかる。

この記事は不正確です。

弁護士になるには司法試験に合格し、司法修習(1年)を修了するだけでは不十分です。地域弁護士会に入会して、弁護士名簿に登録されなければならない。

弁護士法

(弁護士の登録)
第八条 弁護士となるには、日本弁護士連合会に備えた弁護士名簿に登録されなければならない。
(登録の請求)
第九条 弁護士となるには、入会しようとする弁護士会を経て、日本弁護士連合会に登録の請求をしなければならない。

しかし、この弁護士会費が鬼のように高いことは知られていない。

http://www.moj.go.jp/content/000077010.pdf

上は120万円、下は50万円ですが、中位数は80万円くらいです。

入会金じゃないですよ。年会費です。

弁護士資格のコスパを計算するには、「弁護士になってからの所得」を「弁護士になるまで」の費用で割るのでは不正確なのです。弁護士所得から、弁護士会費を差し引かねばならない。

もちろん、弁護士会費は申告すれば経費として認定され、所得控除されますが、だからといって全額が償還されるわけではない。

毎年、120万円も弁護士会費を支払って弁護士業をやっている山口県岩国支部の弁護士たちは、一体何を考えてそんなところで仕事をしているのか聞いてみたい。