進路を決めることの恐怖

私は、高卒後現役で地方国立医学部に合格したが、気が進まなくて、入学を辞退しようとしたら周囲に反対され、渋々、入学したのだが、適応できずに、3ヶ月で退学してしまった。

その後、ウヨウヨウヨウヨ曲折があって、高卒から、フルタイム就職するまで20年もかかった。

ここまで手間がかかった理由は、自分は、何かを決定することで失敗したくない、だから決定は先送りしたいという欲求が強かったからだ。

重大な決定することの恐怖があった。

道に左右分岐があって、どちらかを選ばないと先に進めないとする。

右を選んだ後で、左の方が良かったかもしれないと後悔するのが嫌で、いつまでも、分岐路で右往左往する癖があった。

誰でも決定に逡巡することはあるのだが、右を選んだあとで、何か怖いものが出てきそうな気がしたので、なかなか進もうとせず、周囲に押されて進んでみたが、怖いものが出てきそうな気がしたので、道を逆戻りして左に行き、しかし、そちらは先細りになりそうだったから、やっぱり右に戻るということを繰り返した。

普通の人が1回でやる進路決定を3回もやったので、3倍時間がかかったのだ。