労働者は時間が余ると、余計な仕事を作ってしまう

幼稚園も保育所も小中高も老人施設も、なぜイベント過剰になっているのかを考察する。

8時間労働制で労働者を雇っても、時間ぴったりに仕事が終わることはない。必ず過不足があって、時間が余ることもあれば、足らないこともある。

足らない場合は残業させてもらうか、明日に仕事を回すかすればいいのだが、より困るのが、時間が余る場合だ。

経営者から見れば、労働者が過剰だということになるので、労働者を減らすインセンティブが働く。

減らされたら困るから、労働者たちは、無理にでも仕事を作る。無駄でもいいから仕事をしているふりをしたがる。

その結果、会議やイベントといった、どうでもいい仕事が累積し、過労で疲弊するようになる。

解決策は、雇入れ時に、やらせる仕事を明確に決めておくことだ。介護職員は、決められた介護作業をやればよい。早く終わったら早退してよいことにする。余計に仕事をしても一銭にもならないのだから、どうでもいい仕事を作り出すことはないだろう。