遠隔診療が非実用的である理由

知的能力も身体能力も通常レベルの人は、病院外来までいくことは難しくないし、今は僻地にも診療所があります。

「忙しくて外来かかてってる暇がない」

のであれば、休日に外来を動かせばいい。あるいは、いつも使っている薬を通信販売で手に入るようにしておけば、外来に頻繁に行く必要がない。

身体障害があるか知的障害があるか、あるいは両方の人は、施設に入っていたり、訪問介護を受けていたりします。 本人にテレビ電話で話をするよりも、施設職員やヘルパーから話を聞いた方がよほど確実です。この場合、遠隔的に情報交換しているのは、介助者であって、本人ではない。いわゆる「遠隔診療」とは違うでしょう。

くだらないITデバイスやアプリを開発する金があったら、救急車から心電図を循環器内科に伝送するとか、アフターピルタミフルや迅速検査キットを店頭販売する*1方が、よほど利便性が高く、公共の利益になると思います。

 

*1:薬剤師が反対しています。店頭販売を許可すると通信販売まで許可されてしまうからダメという、頭の悪い意見。