医師は所得は変化がなくて、養成費用が下がっている

総額2000万円前後に値下げ続々!最新医学部「学費ランキング」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

 20年ほど前までは、私立医学部は学費が高額すぎたため、ほとんどの一般家庭の受験生にとっては、受験校として検討の土俵にすらあがらなかった。
 その頃の私立医学部は、6年間の学費だけで3000万円超、4000万円超は当たり前で、寄付金や高額な教材費、下宿代なども考えると年間に600~700万円ほどかかった。とてもサラリーマン家庭が負担できる学費ではない。初年度納付金が寄付金を含め1000万円を超える医学部もあった。

 しかしこの10年、私立医大の大幅な学費値下げが相次いだ。2008年に900万円もの値下げを行なった順天堂大学をはじめ、6年間の学費が2000万円ほどの大学は10校近くに上る。

4000万円は用意しないときついとされてきた私立医学部の学費は、今や、2000万円の大学も珍しくなくなった。昔から慶応義塾大学医学部だけは2000万円だったが。

こうなると、当然、競争は激化する。

東京医科大学不正入試の裏にはこういう事情があったのだ。

しかし、それにしても、

今年、不正入試事件で、ブランドに大きな傷をつけてしまった東京医科大学は、早速、2020年以降の入試で、6年間で現状約3000万円の学費総額から1000万円もの値下げを検討しているという。

 これが可能であるなら、今まで徴収していた学費との差額は、まるごと儲けだったわけだ。川崎医科大学帝京大学の6000万円という金額は何を根拠につけられていたのだろう。顧客から金を取れるなら限界まで取るという、市場原理の原則に従っていただけなのかもしれない。

私は恐ろしくて、そんな大学には入学する気になれない。定期試験でヘマをしただけで、1000万円近くがとんでいく世界では、6年も精神が持たない。