小学生はミシンもプログラミングも英語も学習しなければならない

2020年度以降、小学校ではプログラミングが必修となる。同時に英語も必修となる。

ところが、家庭科ではミシン実習の廃止すら思うに任せない。

「使う人いないからミシン実習ぐらい廃止してもいいだろう」

と主張すると、

「いやまて、こんなに使いみちがある」

抵抗勢力が現れる。

教育とはこういう世界なのだ。足し算だけがあって、引き算がない。

同じようなプロセスを経て、薬学教育では、今も、生薬(生物由来の薬効物質)の原料植物名を憶えさせたり、その合成経路を暗記させたりしている。

小学校はまだいい。どれだけ詰め込んでも、小学校が8年制になったりすることはない。

薬学部は、「何も廃止できないくせに、新しい教育内容を詰め込む」結果、6年制になってしまった。薬剤師を取らないなら4年で卒業していいのだが、この場合は農学部や理学部の卒業者と何ら変わらない。