処方箋は廃止すべき

少し前に、池田信夫氏が、「薬剤師は不要」とツイートして炎上したが、そもそも現状でなぜ薬剤師が必要であるのかを説明したい。

端的に言えば、処方箋は医療的常識なしには読み取れないからだ。

http://www.kanagawa.med.or.jp/news/20131112.pdf

「分量は、内服薬については1日分量、内服用液剤は投与総量、注射薬及び外用薬については投与総量、屯服薬については1回分量を記載すること。」

「希釈された薬の場合、gで書くと希釈された全体量、mgやμgだと有効成分量」

というルールなのだが、これを読み取るには、
「内服薬と内服用液剤と注射薬と外用薬を名前だけで区別する」
「時たま紛れ込むルール違反の処方箋も、医学的常識にもとづいて柔軟に読み取る。どうしてもわからないなら、医師に照会する」
という「専門知識」が必要だ。

「処方箋の書き方」は医学部では教えないし、医師国家試験にも出なくて、研修医が初期研修中に憶えるべきことがらなので、全国統一ルールがない。研修した病院や地域によって細かく違うことがある。

「薬剤師が医療ミスを防いでいる」のは事実だが、統一ルールも作らず、明示的なマニュアルもなしで、慣習に従って医師に処方させていることがミスを誘発している。

処方箋というシステム自体に欠陥がある。

処方箋を廃止すれば、薬剤師は不要になる。

手書き処方を禁止し、電子カルテ(オーダリングシステム)を介して、Amazonに発注すればいい。遅くても翌日には届くだろう。倉庫を統一できるから、在庫問題もなくなる。

処方監査はどうなる?

コンピュータにやらせばいいだろう。処方箋でわかるミスはコンピュータでも発見できる。逆に、処方箋でわかるミスが人間によって見逃されることもなくなる。