共通電子カルテで医事課を集約する

カルテとは、医師が診療内容を記録するものだと思われていますが、それはカルテの機能の半分くらいです。カルテには、それと同じくらい重要な機能がある。診療報酬請求の根拠です。

カルテ記載事項にもとづいて、診療報酬が計算されて、保険者と患者に請求される。だから、カルテを書いたらすぐに医事課に回し、請求金額を計算しなければならない。

報酬請求事務は、ほぼ人海戦術です。医師の記述を見ながら、請求項目を医療事務職が拾うのです。

だから、医療法人は医事課職員を大量に抱えていますが、大変なコスト負担です。

複数病院や診療所を持つ医療法人が、共通電子カルテを使うと、医事課を一つにまとめられる。

今の電子カルテクラウド型なので、どこからでもアクセスできます。請求事務はカルテを見るだけなので、病院内に医事課がいる必要がない。

大規模病院では、そもそも医事課が大きいので、大してスケールメリットがないが、小規模クリニックを複数抱える訪問診療だと、医事課の集約は、コスト削減に絶大な効果を発揮します。