病むのも老いるのむ死ぬのも初めてで経験がない

大半の人生イベントは生まれて初めてだし、1回しかないので、学習効果が働かない。

特に人生終盤のイベントは1回かぎりです。

人生終盤を苦痛なしで通過したいと考えるのは当然ですが、自分で処置内容を判断するのは無理だから、プロに判断を委ねたらいいと思うのです。

医師で、積極的に末期患者を延命させたい人はいません。

家族から頼まれたから、胃ろう気切膀胱ろうストマを増設しているのです。

好んで、末期患者に輸液をしているわけじゃない。

どうしたらいいかわからなかったら、

「おまかせします」

と判断を医師に投げたらいいのです。

細かいところには口を出さないで、せいぜい、

「苦痛の緩和は最大限にやってほしい」

と言っておけばいい。