警察届出をしたら、医師は職を失うことがある

https://www.m3.com/news/iryoishin/659389

 「医師が死体を検案するに当たっては、死体外表面に異常所見を認めない場合であっても、死体が発見されるに至ったいきさつ、死体発見場所、状況等諸般の事情を考慮し、異状を認める場合には、医師法第21条に基づき、所轄警察署に届け出ること」(通知の原文)という内容。

 通知の背景について、「近年、『死体外表面に異常所見を認めない場合は、所轄警察書への届出が不要である』との解釈により、薬物中毒や熱中症による死亡等、外表面に異常所見を認めない死体について、所轄警察署への届出が適切になされないおそれがあるとの懸念が指摘されている」(通知の原文)と説明。

熱中症誤嚥による窒息で亡くなる人は多いし、異状死なんだが、警察届け出を家族や施設が嫌がるんですよ。

そして、死亡診断をする医師は、彼らから謝礼をもらって生活しているので、「グダグダ言わずに死亡診断書を書け、警察届出なんて許さん」という圧力には逆らえない。

しかも、死亡診断書に記載される死因にまで、家族や施設が口出しすることがある。

公務員である監察医にしか中立的な判断はできないので、死亡統計を精密化したかったら、監察医を大量に配置して、彼らに死亡診断書や死体検案書を書いてもらいたい。